ベル元在韓米軍司令官「北は核能力を確保…戦作権転換に反対」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.12 12:19
盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権当時に戦時作戦統制権(戦作権)転換を支持したバーウェル・ベル元韓米連合司令官が11日、「今まで知らされてきた概念の『戦作権転換』は、朝鮮半島での戦闘の観点で見ると、もはや実現の可能性がないというのがこの時点で下した私の判断」と述べた。北朝鮮が事実上の核保有国になった状況で、従来の戦闘に基づいた戦作権転換議論は無意味になったということだ。
ベル氏はこの日、米国駐在特派員の韓米クラブが発行する外交安保専門季刊誌『韓米ジャーナル』の書面インタビューで、「北朝鮮が域内核兵器を動員する力量を備えただけに、これに対応できる米軍だけが朝鮮半島の戦時作戦統制権(戦作権)を行使することができる」とし、このように主張した。また「2013年に北朝鮮の核兵器と運搬体系プログラム開発の過程を検討した結果、従来の抑止モデルの価値が落ちたという結論が出た」と話した。核保有国の北朝鮮を相手に核を保有する米軍が動くしかないということだ。
ベル氏は「残念ながら北朝鮮との戦争は通常兵器と核が同時に動員され得る状況になった」とし「北朝鮮は韓米両国といかなる全面戦争対決の場合にも、少なくとも域内では核兵器を使用する力量を確実に備えた」と説明した。