<Mr.ミリタリー>金正恩の最終兵器SLBM、我々の力で克服すべき=韓国(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.11 13:41
「イスラエルなら撃沈していたはずだ」。韓国国防部の首脳部は2014年の秋、北朝鮮が新浦(シンポ)級潜水艦を新たに建造中であることが報道されると頭を悩ませた。潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)1基を搭載して発射できるこの潜水艦に対し、メディアと政界は状況を変える「ゲームチェンジャー」と判断して対策を要求した。当時のため息ばかりが出る雰囲気の中、ある当局者が「それほど心配なら静かに撃沈しよう」とし「イスラエルならそうするのではないだろうか」と話したという。北朝鮮が新浦級潜水艦を進水した後の海上試運転の時期、韓国海軍の潜水艦の魚雷で東海(トンヘ、日本名・日本海)の深い海中に痕跡なく葬ろうということだった。このような主張はアイデアレベルで終わって実行されず、新浦級潜水艦は完成したと伝えられた。
2日に北朝鮮が東海上のバージ船からまた発射したSLBMの北極星3型は過去の1・2型よりさらに改良された。SLBMの飛行エラーをなくすために1・2型に付着したグリッドフィン(格子翼)がなくなり、弾頭の先が短くなった。SLBMの飛行安定性と機動性が高まり、高高度から大気圏に高速再進入する際、弾頭が高熱と圧力に耐えられるよう多弾頭型に設計されたという分析だ。北朝鮮が非核化交渉中にも内部ではSLBMの性能改良に没頭してきたということだ。