【コラム】投げやりな検察改革=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.08 11:01
分裂した国を嘆いていた人たちがふと尋ねる。「何ともなかった友人がなぜこのようにおかしな人になったのだろうか」。価値を共有して生きてきた市民がなぜ敵になったのか観察してみた。
米国の心理学者レオン・フェスティンガーが提示した「認知的不協和」(cognitive dissonance、人々の態度と行動が矛盾して両立できないと感じる不均衡状態)が主犯という考えに至った。混同を誘発したファクトは3つだ。1つ目、チョ・グク法務部長官と家族をめぐる不正疑惑が提起された。2つ目、それでも文在寅(ムン・ジェイン)大統領はチョ長官を任命し、チョ長官は退こうとしない。3つ目、大統領が抜てきした尹錫悦(ユン・ソクヨル)検察総長が厳重警告にもかかわらず、チョ長官を狙った捜査をやめない。この3つのファクトが誘発する認知的不協和は混乱を越えて怒りを呼ぶ。このうちどの事実に注目するかによってソウルの瑞草洞(ソチョドン)と光化門(クァンファムン)に行先地が分かれる。