【社説】国の分裂いつまで…大統領がソロモンの知恵発揮を=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.07 13:29
大韓民国が「光化門(クァンファムン)」と「瑞草洞(ソチョドン)」の2つに分かれた。チョク・グク法務部長官事態の結果だ。保守と進歩が極端に分かれて正反対のスローガンを叫ぶ状況は週末と休日に続く雰囲気だ。3日に保守勢力が「チョ・グク辞任」を叫びながら光化門(クァンファムン)広場を埋め、5日には進歩勢力が瑞草洞に再び集まって「検察改革」集会を開いた。保守団体は9日にも光化門集会を予告している。勢力対決の様相に向かい、その溝が深まっている。政界はむしろ陣営間の争いを煽り、自ら代議民主主義危機を招いている。まったく解決策が見えない状況だ。文在寅(ムン・ジェイン)大統領はこの状況をこれ以上傍観してはいけない。いつまでこのような国家の分裂を眺めるつもりなのか。
何よりも韓半島(朝鮮半島)をめぐる安保情勢が霧に包まれている。経済は沈滞の道から抜け出せずにいる。文大統領はこれに専念しても時間が足りない。政府と国会が安保と経済の問題で終日額を突き合わしても足りない状況で、チョ・グク長官1人の件で極端に対立している場合ではない。
文大統領は就任演説で「全国民の大統領になる。私を支持しなかった国民一人一人も私の国民であり、我々の国民として仕える」と約束した。しかし文大統領は就任後、進歩陣営と核心支持層に焦点を合わせてきた。所得主導成長、脱原発などの政策がそうであり、人事も「マイウェイ」で一貫した。反対側の声は聞かなかった。