非武装地帯のイノシシ死体から豚コレラウイルス…強まる北朝鮮流入説
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.04 16:29
京畿道漣川郡(キョンギド・ヨンチョングン)の非武装地帯(DMZ)で発見された野生イノシシの死体からアフリカ豚コレラ(ASF)ウイルスが確認されたと、韓国環境部が3日明らかにした。2日にイノシシの死体が発見されたところはDMZの中間をつなぐ軍事境界線から南に約600メートル(南方限界線の前方約1.4キロ)の地点。
国内の野生イノシシからASFウイルスが検出されたのは今回が初めて。今までASFウイルスが検出された豚はすべて養豚農場内だった。
環境部によると、イノシシの死体は外観上、他の動物による損傷はなく、死んで間もない時で腐敗がほとんど進んでいない状態だった。環境部の関係者は「該当地域の軍部隊が発見して漣川郡に申告し、野生イノシシASF標準行動指針に基づき安全に試料を採取した後、国立環境科学院に移送して診断が行われた」と説明した。これを受け、野生のイノシシが北朝鮮から越えてきてASFウイルスを広めたのではという見方が強まっている。