金融緩和も消費・投資に結びつかない最悪の「動脈硬化」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.04 15:31
金融を緩和してもお金が回らない。市中に出た資金が消費・投資に結びつかない、いわゆる「動脈硬化」現象が目立ち始めている。
韓国銀行(韓銀)の通貨指標を分析した結果、今年に入って貨幣流通速度は過去最低水準に落ちた。名目国内総生産(GDP)を市中通貨量(M2)で割った貨幣流通速度は今年1-3月期に0.68と過去最低になったのに続き、4-6月期にも0.69と似た水準だった。
貨幣流通速度は通貨1単位が商品・サービスを生産するのに何度使われるかを表す指標。貨幣流通速度が落ちるということはお金が眠っていることを意味する。市中に出た資金が消費と投資につながらず、定期預金など金融部門にとどまっている時に表れる現象だ。それだけ経済の活力が落ちたと見なされる。通貨量を血液に例えると、貨幣流通速度の下落は血液循環がうまくいかないことを意味する。