【社説】「法務部長官妻の優遇召喚」…厳格な捜査基調が揺れてはならない=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.04 11:07
チョ・グク法務部長官の妻、東洋(トンヤン)大学のチョン・ギョンシム教授が昨日、検察の取り調べを受けた。問題はチョン教授が休日に、しかも非公開で検察庁に出席したという事実だ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)と与党の度重なる圧力で検察が優遇したのではないかという指摘とともに今後の捜査基調に対する懸念の声が提起されている。
チョン教授は昨日午前9時ごろ、ソウル中央地検に出席したという。一般人の接近が難しい地下駐車場を通じて検察庁舎に入ったことが分かった。チョン教授が健康状態を理由に取り調べの中断を要請して出席8時間で帰宅した時も非公開で行われた。被疑者や参考人が通常的に出入りする手順を踏まなかったことで、検察の協力ないし容認なしには難しいことだ。
このような非公開召喚は当初検察が明らかにした「事実上公開召喚」方針に反するものだ。これに先立ち、検察はチョン教授の召喚について「ソウル中央地検庁舎1階を通じて出入りすることになるだろう」とし「通常の手続きにしたがって召喚を進めるという意味」と話した。これに伴い、検察がメディアに召喚時点をあらかじめ知らせなかったといってもチョン教授が出頭すれば1階に待機していた取材陣の質問を受けるものと予想された。だが、昨日非公開召喚でチョン教授はフォトラインに立つ姿を避けることができた。チョン氏が公人ではなく体調が良くないという点を考えたというが、国政壟断捜査当時崔順実(チェ・スンシル)被告の娘、チョン・ユラ氏などの検察出席がメディアに公開されたことを考えると納得し難い。