【コラム】米軍犠牲者の上に立つ米太平洋空軍=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.10.02 10:57
米軍太平洋空軍司令部があるハワイのヒッカム空軍基地は米兵約60人が死亡したところだ。米軍当局はこうした過去を忘れず胸に刻んでいる。9日に訪問した基地には破片と銃弾の跡が残った壁がそのまま保存されていた。壁の前には「攻撃があったその朝、多くの空軍兵士が死亡した」とし「(この跡は)命を失った彼らの犠牲を記憶する静かな象徴」という文字が刻まれている。「その朝」とは1941年12月7日、日本軍が真珠湾を空襲した日の朝だ。当時を説明した部隊内の担当者によると、その日の朝、日本軍は兵営だったここを集中的に攻撃し、兵営内の食堂だけでも朝食をとるために集まっていた米軍将兵35人が死亡した。
太平洋空軍は地球の表面の半分を作戦区域とする米軍のインド太平洋司令部の翼だ。避けられない場合、中国とアジア側のロシアを一挙に攻撃する戦略空軍が太平洋空軍だ。この日の太平洋空軍側のブリーフィングではインド太平洋司令部の5大懸案が登場した。北朝鮮-中国-ロシア-テロと環境・災害だ。軍が懸案とする時はその脅威を無力化する戦略と資産まで講じている。もちろん太平洋空軍側は中国・ロシア・北朝鮮の防空網を突き抜ける戦略核爆撃機、ステルス爆撃機は抜いてブリーフィングした。韓国も米国も外交安保当局者は事実を話しながらも、それが何を意味するかを悟られないよう隠す能力がある。