【コラム】核均衡を通じた韓半島平和(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.17 11:33
秋夕(チュソク、中秋)連休に10部作のドキュメンタリー映画『ベトナム戦争』を見た。米国のドキュメンタリー映画監督兼制作者であるケン・バーンズが2017年にテレビで放映した大作だ。映画を通じて新たに確認したことは、天は自ら助ける者を助けるという「自助」の真理だ。人がいくら助けても自分の国は自分で守るという自主国防の決起なくしては国の安全を図ることができないことを骨に凍みるほど感じた。外勢に国家安保を依存するということがどれだけむなしく危険なことかも実感した。米国はベトナム戦争の勝利が望めなくなると、南ベトナムの敗亡が明らかに予想されるのにも降伏文書と変わらない平和協定に判を押し急いでベトナムから抜け出た。
当時韓国大統領だった朴正熙(パク・チョンヒ)は、強大国でも国と政権の利益の前にはいつでも同盟国を裏切るということをしっかりと見守った。外勢に依存しない自主国防を実現するための秘策として密かに核武装を推進した背景だろう。北朝鮮が本格的に核開発に乗り出す前である上に在韓米軍が数百個の戦術核を保有していた当時の状況では失敗に終わるほかはない無謀な試みだった。