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意味を考えながら飲みたい韓国酒9選

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.13 16:02
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久しぶりに集まる家族と一緒に一杯飲むために、または心を込めてプレゼントをする際にどんなお酒を買うか悩んだら、韓国酒の名前に込められた「意味」を考えてみよう。お酒を造る人々がどんな思いでお酒を醸造していく時間を待ち、心を注いだのか、窺い知る良い機会でもある。

韓国酒の専門家で「大同女酒道(テドンヨジュド)」「お姉さんのお酒冷蔵庫ガイド」のコンテンツ制作者としてF&B専門コンテンツ・マーケティング会社PR5番街を運営しているイ・ジミン代表が秋夕(チュソク、中秋)の酒の席にぴったりなメッセージを名前に持つ9種類の酒を推薦してくれた。

◇1万個の川に月が映る

江原道洪川(カンウォンド・ホンチョン)のもち米とミニカボチャ、伝統麹を原料に陶器で140日間発酵・熟成させた二醸酒(二度醸した酒)だ。アルコール10%の生濁り酒で甘味料は一切入っていない。カボチャから出た黄色い酒の色が月光を連想させる「万江に映った月」の名前は「1万個の川に月が映る」という意味で、愛と平等を形象化したものだ。最近のように国の内外がざわついている時は愛と慈悲が全世界のすべての人に等しく広がるように祈りながら飲んでみよう。

◇残り1年開運してください!

竹の産地、潭陽(タミャン)を代表するお酒で大韓民国食品名人22号のヤン・デス名人が醸造している。麹と強飯で醸し、発酵させた酒にクコの実、五味子(オミジャ)、山薬、葛根などの薬剤を入れて発酵させた後、無添加の竹筒に注入して2次熟成させる。竹筒に薬酒を特殊な工法で注入した後で密封し、さらに濃厚な竹の香りを感じられるようにした。同梱された小さな木槌で密封された竹の上段に穴を開けて飲むため、家族全員が集まった時に、楽しく見ることのできるものもプレゼントできる。名前の「大通」には「開運」という意味が込められており、家族や知人に「開運なさいますように」と言葉を交わしながら飲むのに良い。お土産用にもお勧めだ。

◇あなたの心の中に私がいる

西帰浦(ソグィポ)市付近の水田で栽培した米と済州道(チェジュド)の特産物である済州みかんの皮を発酵させて作り、味と香りに柑橘の風味がそのまま入っている。爽やか甘い香り、苦みのある後味で余韻が良い酒。甘すぎず、晩酌で楽しむのにも良い。氷を入れて冷やして飲むと材料の特性がさらに生きる。「ニモメ」は済州道の方言で「あなたの心に」という意味。飲む人の心の中の記憶に残りたい味という意味を込めて製品名を作ったという。名節の食事の準備に苦労する母と妻のためのお酒に準備しよう。

◇私たち家族の夢と希望を祈ります

忠清北道永同(チュンチョンブクド・ヨンドン)で生産されるワイン「ヨポの夢」は、醸造業者ヨ・インソン代表のニックネーム「ヨポ(姓+葡萄の葡)」をそのまま名付けた。いつかは本物に良いワインを作るという代表の夢がそのまま込められた名前だけに、家族の夢と希望を願って飲むのに良い韓国ワインだ。マスカット・オブ・アレキサンドリアなどのマスカットを種と皮を取り除いた後、低温で熟成・発酵させて作った。薄いアンズ色で爽やかな桃などのフルーツの香りが複合的に感じられる。ほのかな甘さがあり、女性にも飲みやすい。イヴァンカ・トランプ氏訪韓時の晩餐用のお酒にも選ばれ、話題になった。

◇ご先祖様に感謝します!

京畿道(キョンギド)のうるち米100%で作るプレミアム清酒だ。自家製の麹を使用した。良い酒の味を出すためには良い米を使わなければならないという哲学からナラミに比べて2倍近く高価な京畿道の良い新米を使ったという。米、水、麹以外の一切の添加物と人工甘味料を排除した。もち米で醸造した市販の清酒の甘くべたつく問題を技術的に補完し、ドライですっきりとした味わいのお酒を誕生させた。「感謝」という名前は人生で最も貴重な贈り物である大切な縁に感謝し、愛と尊敬の気持ちを込めたという意味だ。ソル(旧正月)や秋夕にご先祖様にお供えするのに良い酒でもある。

◇昔の郷愁と思い出に浸って一杯

70~80年代の昔の思い出を呼び起こす麦のマッコリを最近はなかなか見ないが、90年の歴史を受け継いできた忠清北道沃川(オクチョン)「伊院(イウォン)醸造所」で生産している。マッコリの名前は「郷愁」。鄭芝溶(チョン・ジヨン)詩人の同名の詩から取った名前のように昔の思い出を反芻させる味を持っている。100%韓国麦で作ったマッコリで、人工甘味料は一切入っていない。特有のとろみのある味と質感は、呑兵衛たちを魅了するだけのことはある。麦マッコリ特有の素朴ながらも懐かしい味を感じてみたければ、このマッコリをお勧めする。

◇愛する人と一緒に

婦女が生米を噛んで吐きだして作った酒「美人酒」の由来と共に松江・鄭チョル(ソンガン・ジョンチョル)の「思美人曲」の意味を込めたマッコリだ。「恋人への恋しさがどうして甘いだけだろうか!」想像してマッコリの味を表現したというが一言で言うと恋人と一緒に飲む「美しい酒」という意味だ。「思美人曲」は盧嶺(ノリョン)山脈の岩盤水と全羅南道長城(チョルラナムド・チャンソン)で生産された環境にやさしい新米は、自家製の伝統麹で心を込めて醸して熟成させる。人工甘味料が添加されておらず、少しドライな味だが、天然蜂蜜と国産リンゴ濃縮液を加えて爽やかな果実の香りとすっきりとした風味を持つ。名節の連休に愛する人と一緒に味を見るのに良いマッコリだ。

◇友よ、一緒に飲もうか

「法古創新」は消えた韓国酒を復元する麹醇堂(ククスンダン)のブランドで「四時通飲酒(サシトンウンジュ)」は麹醇堂の代表的な復元酒だ。四季を通じて年中醸造され、友人達と通じて飲んだ酒という意味である。原料は米と小麦粉だ。『お酒の作り方』(酒作法、撰者未詳、1800年度末のハングル筆写本)に収録されている製法を復元した。発酵酒としては高いアルコール度数も柔らかい喉ごし、こくのある酸味が一品だ。原材料の小麦粉が独特のコクを引き出す。斜視通飲酒の酸味は肉の脂っこさをすっきりと取ってくれる役割をする。各種肉類をはじめ韓国料理にあまねくよく合う酒。

◇あなたと私の願いを込めて一杯

代表的なリンゴ産地の聞慶(ムンギョン)の醸造所オミナラで作られたリンゴ蒸留酒だ。生産者は30年以上のウイスキーを作ってきたウイスキーの名人で、醸造学の大家であるイ・ジョンギ教授。一切の人工的な添加物なしの自然のまま発酵し蒸留、熟成させて作った蒸留酒だ。リンゴが90%以上入っているが全く甘くなく、特有のシャキシャキした感じをそのまま保ち、冷やして飲むと爽やかで一口で流し込みやすい。韓国の農産物を利用した世界的な銘酒を開発するという醸造業者の目標と願いを込めた酒だ。残り1年の良い結実を願って飲むのに良い。

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    意味を考えながら飲みたい韓国酒9選

    2019.09.13 16:02
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    (上段左から)万江に映った月(江原洪川・芸術酒造、アルコール度数10度)、大通竹の葉酒(全羅南道潭陽・秋城コウル、アルコール度数15度)、ニモメ(済州涯月邑・済州セム酒、アルコール度数11度)。(中段左から)ヨポの夢(忠清北道永同・ヨポワイナリー、アルコール度数12度)、感謝(京畿道龍仁・スルセム、アルコール度数14度)、郷愁(忠清北道沃川・伊院醸造場、アルコール度数9度)。(下段左から)思美人酒(全羅南道長城・青山緑水、アルコール度数8度)、四時通飲酒(江原道横城・麹醇堂、アルコール度数18度)、聞慶の願い(慶尚北道聞慶・オミナラ、アルコール度数40度)
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