【コラム】長期化した南北梗塞…対北メッセージに慎重期すべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.06 10:47
こじれてしまった南北関係に解決の兆しが見られない。2月末のハノイ米朝首脳会談決裂事態を起点にすると6カ月以上梗塞局面から抜け出せずにいることになる。このままでは、ともすると南北対話と交流・協力の空白が長期化するのではないかという懸念が出ている。昨年4月と5月に相次いで板門店(パンムンジョム)で南北首脳会談が開かれ、9月には平壌(ピョンヤン)で9・19共同宣言が締結された。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は、韓国国民と国際社会に向けて敵対関係の終息と韓半島(朝鮮半島)の平和を語ったが、長くは続かなかった。北朝鮮のミサイル挑発は今年に入って9回にわたり18発がリレーのように発射され、韓国に対する誹謗と脅威の先鋒に金正恩(キム・ジョンウン)が位置している。
南北首脳間のコミュニケーションも途絶え、ソウル・平壌ホットラインについて「電話は開設されたが、北側が応じずにいる」〔8月6日、鄭義溶(チョン・ウィヨン)青瓦台(チョンワデ、大統領府)安保室長国会答弁〕という発言が出るほどだ。今月19日に平壌宣言1周年を迎えるが、共同行事どころか韓国側の単独イベントもまともに開催するのが困難な状況に置かれている。韓国政府は来月15日に平壌で開かれる2022年カタール・ワールドカップアジア地区2次予選での南北戦を待っている状況だ。今すぐ快刀乱麻のような南北関係の復元は容易ではないようだ。しばらく北朝鮮の挑発と非難状況を安定的に管理しつつ局面転換の戦略と時期を模索しなければならないという指摘が出る理由だ。