サムスン・LGテレビに中華圏LCDが「半数」…QLEDも台湾製パネル
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.09.04 13:06
中国・台湾の中華圏のディスプレイメーカーの価格攻勢が韓国のサムスン・LGエレクトロニクスのテレビ生産方式に変化をもたらしている。子会社が生産したパネルでテレビ完成品を作っていた既存の垂直系列化の代わりに、安価な中国・台湾製液晶(LCD)パネルを購入し、フィルムやチッププロセッサーなどを搭載して完成品として販売する方式だ。親会社であるサムスン電子・LGエレクトロニクスのほとんどのパネルを供給していた国内のディスプレイメーカーの立場としては尻に火がついたような状況だ。
市場調査会社IHS Markit(マークイット)によると、サムスン電子の今年のテレビ出荷量(4400万台)のうち、サムスンディスプレイが買い付けたLCDパネルの割合は37.7%(1660万台)に留まる見通しだ。同期間のサムスンテレビ10台中6台(61.4%)は中国・台湾のメーカーが生産したLCDパネルで製作・販売されたことが分かった。
見通しだけでなく今年1―3月期の集計値だけを見ても、サムスン電子のテレビ販売台数(1033万台)のうち、サムスンディスプレイパネルの割合は37.1%(383万8000台)、中華圏パネルの割合は62%(640万8000大)という集計結果が出た。実際にサムスンのプレミアム製品「QLED(量子ドット発光ダイオード)テレビ」には台湾のAUOのLCDパネルが使われるものと知られている。比較的安価なLCDパネルには、現在2万ウォン(約1750円)水準まで下がった量子ドット(QD)フィルムを加え、色彩再現率を高める方法を選択するものと見られる。