韓国統一部、「平和経済」予算を大幅増加…「北朝鮮人権」予算は増えず
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.29 14:31
韓国統一部の来年度予算案が編成された。1兆4386億ウォン(約1250億円)で、今年(1兆3235億ウォン)と似た規模だ。統一部は「平和経済」実現と「韓半島(朝鮮半島)平和プロセス」共感拡散に重点を置き、2020年度予算案を一般会計2183億ウォン、南北協力基金1兆2203億ウォンの計1兆4386億ウォンと決めたと28日、明らかにした。
南北鉄道・道路協力など平和経済基盤構築、統一共感拡散事業関連の予算が大きく増えたのが特徴だ。半面、北朝鮮人権関連の予算は減少した。
具体的にみると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が光復節(8月15日、解放記念日)演説で提示した「平和経済」関連事業は南北協力基金予算に反映された。「南北共同繁栄のためにインフラ構築に重点を置いた」というのが統一部の説明だ。これを受け、鉄道・道路協力など南北経済協力インフラ構築予算が今年の4283億ウォンから来年は4890億ウォンと601億ウォンの増額となり、大幅に増えた。韓半島生態系復元のための山林協力予算は1137億ウォンから1275億ウォンに増額した。対北朝鮮食糧支援など民生協力事業総予算も4513億ウォンから4653億ウォンへと137億ウォン増えた。統一部は対北朝鮮食糧支援に関連し、今年はコメ10万トンの支援を想定して国際相場に該当する金額を編成したが、来年は支援規模を20万トンとして反映したという。