【グローバルアイ】韓日中の保守の反撃
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.27 07:46
「保守主義者は武装した教理と理念の統制に抵抗する。…この地に天国を創造することはできないが、理念に捉われれば地球上に地獄を作り出すという考えを堅持する」。米国の政治思想家ラッセル・カーク(1918-94)は1953年、著書『保守主義の精神(The Conservative Mind)』でこのように主張した。
最近、北京のある書店の新刊コーナーでカークの翻訳書『保守主義の思想』を目にした。韓国と日本では昨年、それぞれ『保守の精神』 『保守主義の精神』と翻訳された。米国で初版が出てから65年ぶりだった。ちょうど理念に捉われた韓日中政権は理想主義を具現しようと孤軍奮闘している。韓国現政権はいわゆる積弊の清算を続けている。「新時代中国特色社会主義」という修飾語と併記される「習近平思想」を前に出した中国共産党は、共産主義を暗示する「初心・使命」宣伝に余念がない。日本では右派「日本会議」に代表される急進民族主義が改憲を狙う。沈黙する保守は憂慮する。