【社説】韓日米、韓米の安保同盟を決して傷つけてはならない
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.26 09:16
北朝鮮が相次いでミサイルを発射する渦中に、韓国の安全保障の軸である韓日米協力、さらには韓米同盟まで崩壊する音が聞こえる。米国と日本の引き止めを取り払い、韓国政府が韓日軍事情報包括保護協定(GSOMIA)を破棄を決めたためだ。GSOMIAはその有用性はさておき、韓米日の三角安保協力の強固さを象徴するリンクピンのような存在だった。このように重要な協約を、安全保障専門家の反対にもかかわらず、日本との葛藤のために廃棄したことは自害行為に等しい。
韓日米協力を盾に、北核威嚇はもちろん中国の膨張野心まで牽制(けんせい)するというのが米国の北東アジア安保構想だった。ジョン・ボルトン大統領補佐官(国家安全保障担当)とマーク・エスパー国防長官など、最近訪韓した米高位当局者全員がGSOMIAは維持すべきだと強調したのもこのような脈絡だ。それでも韓国政府は韓日米どの国にも決して役に立たないような決定を下した。米政府が「韓国」ではなく「文在寅(ムン・ジェイン)政権」と名指しして「GSOMIAを延長しないことに対し、強い懸念と失望を表明する」と、類例のない激しい反応を示したのも無理はない。