韓経:第4次産業革命「韓日戦」 数学がカギ(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.19 11:56
「数理資本主義の時代~数学パワーが世界を変える」。3月に日本経済産業省と文部科学省が共同で出した報告書のタイトルだ。この報告書は「人工知能(AI)、ビッグデータなど第4次産業革命の勝者になるために必要なのは第一に数学、第二に数学、第三に数学」と強調した。孫正義ソフトバンク会長が先月4日、文在寅(ムン・ジェイン)大統領に会って「今後、韓国が集中すべきことは第一にAI、第二にAI、第三にAI」と強調したが、この言葉がどこから出てきたかを察することができる。
韓国経済新聞が18日に単独入手した報告書によると、2016年基準で米国の数学博士の30%以上が産業界で活動するのに対し、日本は12%にすぎなかった。このため報告書は「日本も数学専攻者の待遇を画期的に改善してこの比率を高めるべき」とし「数学が国富の源泉となる時代が訪れた」と診断した。
日本政府の現実認識に比べ、韓国は政府レベルの数学戦略どころか関連統計さえもないのが実情だ。教育政策、予算投入、産業活用などほとんどすべての部門で冷遇されている。科学技術情報通信部傘下の応用数学専門研究機関である国家数理科学研究所の今年の予算は90億ウォン(約8億円)で、5年前に比べて30%も減少している。また、2017年基準の政府の研究開発(R&D)予算18兆830億ウォンのうち数学分野の執行額は810億ウォン(0.44%)にすぎなかった。科学技術標準分類18項目(機械、情報通信、保健医療、電気電子など)のうち最も少なかった。数学博士の産業界進出比率は1-2%と推定される。