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【コラム】誰が誰を揺さぶるのか…米中覇権戦争の中の韓日貿易葛藤

ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.08.17 12:56
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あまりにも大きな事件が続くと、簡単に忘れられてしまう重要なことも多い。囲碁の天才・李世ドル(イ・セドル)を敗った人工知能(AI)の衝撃もそうだ。AI技術が人間の知識水準はもちろん知恵の領域まで越えたのではという診断もあった。2016年3月だったため長い歳月が流れたわけではないが、すでに遥か昔のことのように感じられる。

この夏を騒がせた韓日貿易紛争も時間が経過すればおそらく忘れられるのだろう。忘れながら生きていくのが人生なのかもしれない。あらゆることを記憶していれば、おそらくまともに暮らせないのだろう。しかし忘れることは忘れても、なぜそのようなことが起きたのかは一度くらい確認しておく必要がある。

 
韓日貿易紛争の本質が何かを考えてみたが、日本の主張の中にその端緒を探してみた。半導体の核心部品の輸出を規制すると言いながら安全保障の問題を持ち出した。日本が輸出した半導体部品が韓国を経て敵性国家に渡り武器の製造に使われるおそれがあるという主張だ。これに対して韓国から出た反応は、なぜ安全保障問題を引っ張り出してくるのかというものが多かったようだ。この問題がすべて忘れられる前にその点を少し確認しておこうということだが、日本の主張の核心キーワードは半導体と安全保障といえる。韓日間の葛藤はよく両国の歴史と政治の葛藤と見なされたりする。実際、そのような側面が多い。今回も関係なくはないだろうが、現在のケースは歴史と政治の葛藤は一種の目隠しかもしれないという気がする。

李世ドルとアルファ碁の「知能対決」を振り返ってみよう。アルファ碁の勝利は第4次産業革命がどこまで来たかを見せる事件だった。韓国の大衆はアルファ碁を通じてデジタル基盤の第4次産業革命に目を開くことになった。先進国がすでに第4次産業を中心に新しい国際戦略を立てていることまで知るには認識の差が大きかった。

そして昨年末から第4次産業革命と半導体の役割に関する話が出始めた。ファーウェイ(華為技術)を中心にIT産業を集中的に育成してきた中国に対する米国の牽制が本格化しながらだ。第4次産業革命の主要品目にAI・自動運転車・5G通信などが挙げられるが、ここに半導体が核心部品として使用される。中でもメモリー半導体の需要は幾何級数的に増える見込みだが、これほどの朗報があるだろうか。メモリー半導体強国の韓国の将来は明るく見えた。1970年代にすでに半導体を韓国の核心商品に育てた「産業化世代」の先見の明に改めて驚かされたりもした。そのような時期に韓日貿易紛争が浮上した。

米国が中国のファーウェイに圧力を加えながら掲げたキーワードも半導体と安全保障問題だった。半導体が産業発展の核心部品であり同時に軍事安全保障分野でも重要な品目に分類されるという話は新たに出てきた指摘ではない。その分野では常識なのかもしれない。このような流れで見ると、韓日貿易葛藤は米中間の貿易葛藤あるいは覇権戦争を背景に展開した一種の局地戦と解釈することもできる。この局地戦の結末がどう出てくるかはもう少し眺める必要がありそうだ。ただ、メモリー半導体分野で韓国が覇権を握っているが、その覇権は米国との「同盟的分業」関係の中で持続可能であるようだ。我々が米国のように中国を追い込むことはできない。韓米同盟をいつよりも固めた基礎の上で中国ともうまく付き合う知恵が韓国の当面の課題とみられる。

イ・ビョンホン主演の映画『甘い人生』は、揺れる柳を素材に非常に奥深い質問を投げかけて始める。「師匠、揺れているのは柳ですか、それとも風ですか」「揺れるのはお前の心だ」。根が深い木は風に揺れない。外部の力をうまく活用するためには内部の力を育てなければいけない。

ペ・ヨンデ/近現代史研究所長/哲学博士

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