【社説】青瓦台は北朝鮮の挑発・暴言になぜ何も言えないのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.13 09:40
北朝鮮は5月から7回、特に最近半カ月間に5回にわたって短距離ミサイルと放射砲を発射した。米国でも日本でもない韓国だけを狙ったミサイルを3日に一度は発射したわけだ。経済制裁を甘受し対話局面を通じて時間を稼ぎながら必死に開発した新型兵器をまるでノーマークチャンスをつかんだように思う存分性能試験をしているということだ。低高度軌跡と迎撃回避飛行などミサイル防御網を無用の長物にした新技術を立証させた北朝鮮版イスカンデルミサイルは核弾頭を搭載することができる。次は実践配備だ。今まで北朝鮮の短距離戦力の主力だった古いスカッドミサイルとは比べ物にならないほど新しい脅威が現実化している。
残念なのは青瓦台と韓国軍当局の姿勢だ。対応発射はもちろん、軍首脳部名義のまともな警告声名すらなかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領は最近5回にわたる挑発に対してただ一度も国家安全保障会議(NSC)を主宰しなかった。代わりに鄭義溶(チョン・ウィヨン)安保室長が駐在したり、関係長官会議を通じて対応したりしたのが全部。6月ロシア軍用機が独島(ドクト、日本名・竹島)の上空を侵犯する未曽有の事態が起きた時もNSCは開かれなかった。さらに国会に出席したノ・ヨンミン秘書室長がこれを指摘する国会議員の質問に「大統領はご飯も食べられないのか」と応酬することもあった。