北朝鮮の肩を持ち韓国にはイライラ…トランプ大統領「同盟リスク」現実化するか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.13 07:48
2017年4月、米国のトランプ政権が対北朝鮮政策基調として「最高の圧力と関与」を決めた時、外交界では「これが同盟国に向かった基調でもあるだろう」という笑い話が出てきた。望むものを得るためなら同盟にも最高の圧力を加えるトランプ大統領の独特なスタイルのためだった。彼が本格的な再選レースに飛び込んだいま、こうした同盟リスクに対する懸念は現実になっている。
今年に入り北朝鮮が韓国全域を射程圏に置いた短距離ミサイルを7回も撃ったが、トランプ大統領はたいしたことではないと反応した。両国のうちどちらかの国が武力攻撃の脅威にさらされれば共同対応することにした韓米相互防衛条約2条とも距離がある。同盟の韓国を排除し北朝鮮の肩を持つような態度(10日、ワシントンポスト)だ。
北朝鮮外務省のクォン・ジョングン米国担当局長は11日の談話で「米大統領までわれわれの通常兵器開発試験をどの国でも行うたいへん小さなミサイル試験だと言って、事実上、主権国家としてのわれわれの自衛権を認めた」と声を高めた。金ホン均(キム・ホンギュン)元外交部韓半島平和交渉本部長は、「北朝鮮としては大陸間弾道ミサイル(ICBM)以下では挑発と見なさないという免罪符を得た格好。交渉が始まれば交渉力強化に向け挑発程度を高めるかもしれない」と懸念する。