【コラム】「イエス・ジャパン、ノー・アベ」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.12 09:35
得るものが多いハプニングだった。ソウル市中区が「No Japan」の旗を明洞(ミョンドン)などに設置したがすぐに回収した。市民の反発を浴びた。「純粋な市民運動をなぜ政府が介入したように作るのか」「犬の喧嘩は国民がする。政府と自治体は冷静さを守れ」などの意見があふれた。商人は「観光客が来なければ打撃を受けるのは日本ではなくわれわれだ。オウンゴールを入れるな」と抗議した。
フェイスブックに「経済版壬辰倭乱が起きた。戦争中には官軍・義兵の違いを強調するより勝つことに集中しなければならない」と書き込みながらふんばっていた中区の徐良鎬(ソ・ヤンホ)区長は結局旗を降ろした。このハプニングの中でいくつかの事実を再確認した。韓国の国民は賢い話題を投げかけた。韓日経済関係、自治行政、そして対日戦略についてだ。
#1.アイロニーだ。中区が注文した、「No Japan」の旗を刷ったのは日本製印刷機だった。武藤工業の「バリュージェット」という機械だ。結果的に「経済・産業の側面で日本は否が応でもともに行かなければならない隣人」という点がそれとなく再浮上した。KBSのアンカーが「このボールペンは国産」とした場面を撮影したカメラは十中八九日本製だっただろう。西大門区(ソデムング)が使っていた日本製文具と事務用品を埋めた時もコピー機は残しておかなかっただろうか。反対にサムスン電子の半導体なくしては日本の電子製品もやはり品質を保障し難い。韓国と日本はこのように互いが互いに必要な存在だ。