【コラム】本当に合わなかった2人、文大統領と安倍首相(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.05 07:56
最初から刺々しかった。文在寅(ムン・ジェイン)大統領と安倍晋三首相の関係のことだ。2人は当選祝いのための初めての電話会談(2017年5月11日)から「慰安婦合意の着実な履行」と「受け入れられない国民感情」でぶつかり、破裂音を出していた。その次の電話会談(5月30日)では北朝鮮のミサイル挑発をめぐり「圧迫あるのみ」と「圧迫+対話」でアプローチ法に違いを見せた。同年7月のハンブルク20カ国・地域(G20)首脳会議(サミット)で初めての会談を持つ。ここでも依然と慰安婦問題をめぐり対抗した。
少しの間、気が合ったことがある。2度目の会談だった。9月7日のロシア・ウラジオストクの東方経済フォーラムで、北朝鮮挑発によって緊張が大きく高まると、対話より最大限の圧迫強化に合意した。過去問題も安定的に管理することにした。当時は金正恩(キム・ジョンウン)がICBM(大陸間弾道ミサイル)発射と核実験を相次いで強行した時期だった。このような雰囲気で安倍首相が10月に衆議院選挙で勝利すると、文大統領が祝賀電話を掛ける。この時、安倍首相は「プルコギを食べて選挙の疲れを取った」と親近感を示すほど関係が悪くなかった。