【時視各角】天の時、地の利、人の和は整ったのか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.08.02 08:45
日本が韓国をホワイト国(輸出審査優遇国)から除外するからといって約1100品目にのぼる戦略物資の輸入がふさがるわけではない。しかし韓国を信頼できない国として扱うのは屈辱的なことだ。韓国政府もこれを経済全面戦争宣言と見なして対抗する態勢を見せている。日本の非常識な措置に憤慨して対応するのは当然だ。しかし本当に戦いを望むのなら考慮すべきことが少なくない。孟子は戦争で勝つための条件として天の時、地の利、人の和を挙げた。いま我々はこの3つが整っているのだろうか。
まず、天の時。天の時はすなわち韓半島(朝鮮半島)を取り巻く時代の流れだ。歴史的なしこりにもかかわらず韓日両国が手を握ったのは、冷戦時代に形成された韓日米安全保障協力体制のためだ。冷戦が終わった後、米国はまた伝統的な孤立主義に向かっている。トランプ大統領の「アメリカファースト」はこうした流れを政治的にテーマ化したスローガンだ。米国が韓日間の葛藤に積極的に介入する要因は減少した。介入するとしてもどのような代価を要求してくるか分からない。費用を減らそうと韓米合同軍事演習もやめるトランプ大統領だ。韓国はいま孤立無援の状況だ。日本は米国に密着して韓国を無視し、中国とロシアは力を合わせて韓半島をのぞいている。北朝鮮までが韓国に「出しゃばるな」としてミサイルで威嚇している。戦う時は戦っても休む場所を考えなければいけないということだ。