「ここって本当にガソリンスタンド?」…複合サービス空間と複合エネルギー空間に変身=韓国(1)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.07.29 16:37
複合サービス空間と複合エネルギー空間に大変身。ガソリンだけを入れるガソリンスタンドはもう昔の話だ。整備所・コンビニエンスストア・ファーストフード店・カフェなどと単純に結合する形を越えて、物流空間や電気・水素自動車充電スタンドまで一つになった複合空間として大きく様変わりしつつある。過当競争に伴う収益性悪化によって、年平均170カ所を超えるガソリンスタンドが廃業していることを受け、製油業界とガソリンスタンド自営業者が生存のためにサービス差別化に乗り出した結果だ。
今月17日、現代オイルバンクはガソリンスタンド基盤の電気自動車充電事業計画を発表した。SKエネルギーは4月からSK楊平(ヤンピョン)ガソリンスタンドで電気自動車充電サービスを運営している。GSカルテックスは5月に松坡区(ソンパグ)と中区(チュング)などソウル市内の直営ガソリンスタンド7カ所で電気自動車充電事業を開始した。エスオイルでは6カ所の自営ガソリンスタンドが電気自動車充電スタンドを設置した。現代オイルバンクは水素燃料電池自動車を充電できる複合エネルギーステーション拡充計画も打ち出した。
複合サービス空間への変化はGSカルテックスとSKエネルギーが牽引(けんいん)している。製油業界1・2位の2社はガソリンスタンドを拠点とする宅配サービス「ホームピック(HOMEPICK)」をスタートさせたことに続き、昨年12月「キューブー(QBoo)」もサービスを開始した。キューブーは、顧客がガソリンスタンドに設置されたスマート保管するというもので、中古物品の取り引きや洗濯・物品保管などを利用することができる。現代オイルバンクはソウル市と協約を結んで現代オイルバンク新沙(シンサ)現代・舎堂(サダン)セルフ・九老(クロ)セルフ・冠岳(クァナク)セルフ・中院(チュンウォン)店に女性安心宅配箱を設置した。4月からはソウル市内5カ所のガソリンスタンドの内部にある遊休地を個人倉庫に使えるように一定空間を貸与したり荷物をボックス単位で保管したりする「セルフストレージ」事業も展開している。