【コラム】日本の経済報復と韓国の科学技術独立
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.29 08:35
「スティーブ・ジョブズ、人工知能、創業…」。学生らと面談してみると反復記号のように繰り返されるレパートリーがある。みんなスティーブ・ジョブズになりたく、創業して大金を稼ぎ、人工知能を勉強したいということだ。時には自分だけの特定の分野を研究したいという風変わりな情熱を持つ学生に会いたくなる時がある。最近の流行により特定専攻領域を選択する偏り現象はほとんどの理工系大学に現れている。
だが学生たちが我を忘れて研究に熱中している実験室を訪問するたびに私の懸念はただの杞憂になり安堵する。真夏の猛暑にも黙々と実験に熱中する研究者の姿は尊敬できるほどだ。現代科学で成功と失敗を分ける重要なものさしは実験条件の最適化の可否だ。研究主題に基づいて研究者は実験装備を組み立て、細かくバランスを取って調整し、最上の実験条件を作る。