トランプ氏「金正恩氏、米国に対する警告だと言わなかった」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.29 08:05
「米国に向かった警告だと言っていない」。ドナルド・トランプ米大統領が26日(現地時間)、北朝鮮の新型短距離弾道ミサイルの発射をめぐって発言したものだ。北朝鮮朝鮮中央通信が25日「金正恩(キム・ジョンウン)同志が軍事演習を押し切ろうと熱を上げる南朝鮮軍部の好戦勢力に厳重な警告を送るために直接(弾道ミサイル発射を)指導した」としたことに合わせ、米国に対する警告ではないから大丈夫だと言ったわけだ。5月に続き今回も「誰もがする小さいこと(smaller ones)をテストした」(25日)、「全く意に介さない」(26日)と反応した。「再選にこだわって同盟の抑止力を傷つける」という批判とともに、トランプ大統領が北朝鮮との交渉で米国に直接脅威になり得る大陸間弾道ミサイル(ICBM)を防ぐ線で妥協するのではないかという懸念の声が改めて出ている。
トランプ大統領はこの日、ホワイトハウスで記者会見を行い「北朝鮮の短距離ミサイル発射は大丈夫か」と質問すると「私と金委員長の関係は非常に良い。今後の様子を見る必要があるが、それらは短距離ミサイルで多くの人が持っているもの」と答えた。また「米国にとっては短距離だが、同盟である韓国と日本にとっては(単なる)短距離ではないか」という追加質問には「はっきり言うが、彼は(ミサイル発射が)米国に対する警告だと言わなかった(He didn’t say a warning to the United States.)」は2度繰り返して「それらはとても基本的なミサイル(standard missiles)」と話した。
北朝鮮が官営メディアを通じて「最高指導者(金正恩)同志が南朝鮮当局者の最新兵器の搬入や軍事演習のような自滅的行為を中断するように求める威力デモ(をした)」として米国からF-35ステルス戦闘機の導入と韓米合同演習の中断を脅かしたことに対して米国(本土)に対する警告ではないから「関係ない」という態度を見せたわけだ。