【社説】ロシア領空侵犯に北ミサイル発射…韓国政府は確固たる対応を
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.26 09:37
北朝鮮が昨日、江原道元山(カンウォンド・ウォンサン)虎島(ホド)半島から東海(トンへ、日本名・日本海)に向かって短距離弾道ミサイル2発を撃った。5月の発射から70日余りぶりだ。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長は先月、トランプ米国大統領と板門店(パンムンジョム)で非核化交渉を再推進しようと約束しておきながらも挑発を敢行した。北朝鮮が発射した1発は430キロを、残りの1発は690キロを飛行した。このミサイルは一般的な弾道ミサイルより高度が低い50キロで「北朝鮮版イスカンデルミサイル」と推定されている。ロシア製イスカンデルミサイルは低高度に回避機動能力まで備えているため探知が難しく、韓国軍が保有しているパトリオットなどでも迎撃できないという。韓国全体がこのミサイルの射撃圏だ。
北朝鮮の挑発は米国と核交渉を控えてテコを高めようとする行動だという見方が一般的だ。北朝鮮が満足するだけの協議案を米国に対して出せと圧迫しているというものだ。しかし、北朝鮮ミサイル発射を単に核交渉次元だけで見るべきではない。ミサイル能力を段階的に高度化していることがさらに大きな問題だ。昨日のミサイルは5月に発射したミサイルを改善した可能性がある。5月には2発のうち1発は本来の性能を出せていなかったが、今回は成功したとみられる。