【コラム】円安を誘導したアベノミクス、結局は韓国輸出を狙撃
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.23 08:35
今年に入って輸入の減少が尋常でない。1-3月期には前年同期比6.8%減少した。中間財・消費財から燃料・穀類・資本財まで全商品の輸入が縮小した。今年に入って韓国が世界10大輸出国のうち輸出減少幅が最大となったのと無関係ではない。輸入の減少はそれほど大きな問題でないと思うかもしれない。貿易収支と経常収支の黒字につながり、むしろ歓迎すべきことだと考える人もいる。しかし韓国に対する日本の輸出規制を見ても分かるように、韓国経済は輸入できなければ生産に支障が生じて結局は窒息する。しかも韓国は輸入全体の13%だけが消費財であり、残りは資本財(14%)、中間財(48%)、または燃料・穀類など1次産品(24%)だ。したがって韓国は経済活動が活発であるほど輸入が増え、逆に経済が沈滞するほど輸入は減少するという構造を持つ。
輸入が減少するというのは経済がしぼんでいるという確実な証拠だ。1980年以降40年間の輸入統計をみると、その理由を裏付けるいくつかのファクトが表れる。1つ目、輸入減少は常に経済が極めて厳しい時に表れている。82年の中南米債務危機当時に輸入は7.1%減少し、97年の通貨危機では27%減少した。2001年のITバブル崩壊でも12%減り、2008年の金融危機では27%以上も減少した。2012年の欧州財政危機でも、2013年のアベノミクス直後に円安が進んだ当時も輸入は急減した。結局、輸入の減少は経済危機と結びついているということだ。