【コラム】弁護士の文在寅と大統領の文在寅
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.16 13:47
哲学文化研究所が刊行する季刊誌『哲学と現実』最新号(2019年夏)に目を引く内容があった。梁承兌(ヤン・スンテ)梨花女子大名誉教授の「韓国の進歩、虚構と偽善の歴史意識から清算すべき」と題した28ページにわたる特別寄稿だ。
梁教授は進歩が韓国の現代政治史で歴史意識を主導してきたのは事実だとし、その原因を韓国の保守の乏しい歴史意識に見いだしている。保守は反共という強圧的理念に傾倒し、教科書要約レベルの自由主義理念を標ぼうしたにすぎないという批判だ。しかし歴史意識の乏しさで言えば、韓国の進歩もそれほど変わらないと主張する。今でも1980年代の運動圏の必読書『解放戦後史の認識』水準にとどまっているということだ。