韓経:「日本は精密化学技術を100年以上蓄積…韓国の追い上げは難しい」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.03 10:55
「半導体は組み立て産業だが、化学は基礎産業であり、技術の蓄積に長い時間が必要だ」(アン・ギヒョン半導体産業協会常務)。
韓国の半導体・ディスプレー競争力は日本企業に追いついて久しい。しかし関連素材の国産化率は50%にすぎない。精密工程であるほど日本に対する素材依存度はさらに高まる。業界では、100年以上の歴史を持つ日本精密化学企業と後発走者の韓国中小企業には差が存在するしかないと指摘する。
まず、技術蓄積の時間が違う。日本政府が韓国への輸出を規制するという高純度フッ化水素は、半導体回路のパターンのうち必要部分だけを残して不要部分は除去するエッチング工程に使用される。日本のステラケミファ、森田化学の世界市場シェアは90%に達する。韓国企業にはソルブレインなどがある。しかしこれら企業も原材料は日本企業から導入する。半導体業界の関係者は「フッ化水素はすべての物質を溶かしてしまう特性のために『管理ノウハウ』も製造技術に劣らず重要となる」とし「100年以上も精密化学素材を生産して管理してきた日本企業が競争力を持つ部分」と説明した。