【コラム】韓国企業ばかり病んでいる
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.07.03 10:15
世界市場を混乱させた米中貿易紛争はあいまいな結末を見せた。まだファーウェイ(華為技術)に対する禁輸措置が解除されるのか持続するのかも明確でない。その答えはトランプ大統領と習近平主席の頭の中にある。2人の最優先は自国内の政治的な立場であり、自国の経済や企業も後回しだ。このため韓国企業は2人にとって力を誇示するための単なる手段にすぎない。この渦中に今度は韓日紛争だ。安倍首相の先攻で韓国の主力産業の半導体、スマートフォン、OLEDテレビが危機に直面した。3つの製品を作るのに必要な日本の核心素材の供給が完全に停止したわけではないが、調達が容易でなくなったのは間違いない。今回も韓国企業は、安倍首相が文在寅(ムン・ジェイン)大統領に圧力を加えるための方便にすぎない状況だ。
米・中・日・韓の貿易紛争の中心に立った韓国企業は道を見つけるのが容易でない。適切な解決方法もない。ある企業関係者の言葉のように「心配だが黙って状況を眺めるだけ」だ。米中貿易紛争が2大強国の覇権競争なら、韓日貿易紛争は両国政府間の外交葛藤の結果であるからだ。「政府間で解決策が出るまで企業が入り込むスキもない」というのが企業側の立場だ。