俳優ソン・ジュンギ（３４）が妻で女優のソン・ヘギョ（３７）との離婚調停の手続きを進めることを２７日に明かした。２人は今後どのような手続きを踏むことになるのか。

離婚の手続きは大きく「協議離婚」と「離婚調停」に分けられる。協議離婚は裁判を経ずに区庁（区役所）に離婚申請するものだ。夫婦が互いに離婚に合意し、意見の相違がなければ協議離婚する場合が多い。

一方、離婚調停は詳細な部分において互いに意見の相違がある場合、家庭裁判所が代わりに調整してくれる制度だ。財産分与や親権、養育費などが解決されていない場合に行うものとみることができる。

ソン・ジュンギが迅速に離婚手続きを踏むために離婚調停を選んだ可能性もある。協議離婚は子供がいない場合、１カ月の「離婚熟慮期間」を経なければならない。子供がいる場合は熟慮期間が３カ月になる。

また、協議離婚は弁護人が離婚手続きを代理で行うことができない。したがって、意志確認期日の度に夫婦が双方とも本人が出席し、離婚の意思を再確認しなければならない。裁判所は離婚に伴う慰謝料、財産分与などにも関与しない。この過程を経て区庁に離婚届を出せば離婚が完了する。

一方、離婚調停は離婚熟慮期間がなく迅速に離婚することが可能だ。数回の調整期日を経て離婚に関する詳細を確認し、調整委員と裁判官が双方で合意した離婚調停案をもとに慰謝料と財産分与などを判断する。

離婚調停はお互いが自ら裁判所に出向き顔を合わせる必要がない。弁護人が当事者の代わりに朝廷期日に出席することもできるからだ。最終調停案に双方が同意すれば離婚が成立する。

双方が調整に合意すれば確定判決と同じ効力を持つが、調整に失敗した場合は正式裁判を行わなければならない。離婚調停を申請したが失敗し裁判を進行中の映画監督のホン・サンス監督やＳＫグループの崔泰源（チェ・テウォン）会長がこのような事例だ。

ソン・ジュンギは、前日に法律代理人である法務法人「Ｌｅｅ＆Ｋｏ」を介し、ソウル家庭裁判所に離婚調停申請書を出した。２０１７年１０月３１日に結婚して以来２年足らずだ。ソン・ジュンギは離婚調停を申請したことを明らかにし、「２人とも是非についてよく確認しあい、非難し合うより円満に離婚手続きを完了することを希望している」と述べた。