問責されたはずなのに指導者級に格上げ? 金与正氏に何があったのか
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.26 15:49
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の妹、金与正(キム・ヨジョン)党第1副部長が再び注目を浴びている。韓国国家情報院が25日、国会情報委員会に「金与正が指導者級で格上げされた」という報告をしながらだ。今年2月末、ベトナム・ハノイで開かれた2回目の米朝首脳会談が決裂した後、しばらく姿を隠していたため身辺異常説まで流れていた。4月10日に開かれた労働党全員会議直後に公開された金委員長と党政治局員全員(委員、候補委員)の記念撮影から除され、その後今月3日まで50余日間、姿が見えなかったためだ。今月20日に北朝鮮を訪問した習主席も労働党庁舎を訪れて党政治局員全員と団体記念撮影をしたが、金与正氏は参加しなかった。金与正氏が政治局候補委員から解任されて役割が縮小されたのではないかとの観測が出てきたのはこのためだ。
このため国家情報院のこのような判断はやや意外という評価だ。政府当局者は「ハノイ会談以降、北朝鮮の内部的に責任の所在を問い、体制を整備する過程で人材の再配置が行われたものと承知している」とし「一部では金与正責任説が出回ったが、最近情報当局が様々なルートを通じて健在を確認したものと承知している」と話した。当局のこのような判断は今月20日の習主席訪朝当時の空港歓迎行事の場面だという。金与正氏はこのような国家級行事を総括して、金委員長をサポートしてきた。しかし20日には党副委員長(政治局員級)と肩を並べて習主席と握手をした。立っている位置も金英哲(キム・ヨンチョル)党副委員長と金寿吉(キム・スギル)軍総政治局長の間だ。党第1副部長であるにもかかわらず、軍序列1位の総政治局長の前に立っていた。