【社説】文大統領、フィンランドの革新精神を学んできてほしい
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.11 09:49
フィンランドは北欧の小さな国だ。経済規模(GDP)は韓国の6分の1、人口は9分の1に過ぎない。しかし、誰もフィンランドを蔑視しない。国連が発表する世界幸福度ランキングで2年連続で1位、世界知的所有権機関(WIPO)が選ぶグローバル革新指数7位などの順位が強小国であることを証明している。熟練した労働力、水準の高い教育、政治的安定性などに基づいて毎年国家競争力ランキングで上位を占めている。
フィンランドを訪問中の文在寅(ムン・ジェイン)大統領が昨日、サウリ・ニーニスト大統領と首脳会談を行い、スタートアップ分野などで両国間協力を約束した。今回の文大統領のフィンランド訪問では異例にスタートアップとベンチャー業界を中心に経済使節団が構成された。革新強国でありスタートアップ強国であるフィンランドからその分学ぶことが多いという意味だ。昨日、文大統領が視察したヘルシンキのオタニエミ団地は韓国にも有名なゲーム『クラッシュ・オブ・クラン』『アングリーバード』の出生地でもある。
フィンランドの革新産業の中で特に注視すべきことはデジタルヘルスケアとモビリティー分野だ。二つとも韓国では規制の障壁と利害集団間葛藤に閉じ込められてなかなか前に進んでいない分野だ。