【噴水台】規制差益取引と「韓国脱出」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.06.10 10:43
「キムチプレミアム」は仮想通貨が外国市場より韓国市場で高く取引されることを意味する。仮想通貨ブームが押し寄せた昨年1月にはキムチプレミアムが40~60%に急騰した。すると相対的に値段が安い海外取引所で仮想通貨を買って韓国で高く売る取引が盛んに行われた。価格差による利益を狙った差益取引(アービトレージ)だ。
また別の形態の差益取引の温床がある。租税回避地(タックスヘイブン)だ。法人や個人の所得に税金を課さなかったり低い税率を適用する国や地域で、ルクセンブルクやケイマン諸島、バミューダなどが代表的だ。これら租税回避地は国による法制度の違いを攻略する。いわゆる「規制差益取引」だ。
規制差益取引はある取引が特定国で禁止された望まない方式の規制と課税が適用される場合にその国を避け他の国へ行くことを意味する。規制にさらに有益な取引や国を選択して規制制約を回避しようとすることを意味する。