【噴水台】されど大企業=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.06.08 13:47
殺伐とした貿易紛争の中で強大国はもう表面上でも変貌している。米国と中国は互いに高関税をかける、中国企業と取引するな、米国旅行に行くななどと露骨に攻防を繰り広げている。韓国はその飛び火をすべて浴びている。駐韓米国大使から「ファーウェイ(華為技術)と取引すれば情報共有はない」という警告を受ける一方、中国外交部当局者からは「対中貿易制裁への参加はよく判断すべき」という脅迫まで受けている。
ついに4月の経常収支が7年ぶりの赤字となった。米中貿易紛争の余波で国際貿易量が減り、輸出で稼いだ黒字が大きく減ったのだ。どう対応すべきなのか。グローバル情報ネットワークの強化や他国との連帯と協力、統一のような政治的カードもある。しかし直ちに出せる実質的なカードはやはり産業競争力だ。韓国の大企業は最も競争力がある。サムスン電子を見ても最近は半導体価格が落ちたとはいえ、依然としてメモリー半導体とスマートフォン市場を掌握している。本格化する5G市場でも世界で初めてサービス商用化を実現させた韓国企業の声を無視することはできない。現代重工業と大宇造船海洋の合併が実現すれば、世界1位の造船企業を保有することになる。原発・化学・鉄鋼産業、免税店分野などでも世界トップ水準の韓国大企業が少なくない。