韓経:「暴力労組」に阻まれた造船産業の再生=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.30 09:58
現代(ヒョンデ)重工業グループによる大宇(デウ)造船海洋買収が労働界の「既得権死守」に阻まれ失敗に終わる危機に置かれている。造船産業の競争力回復に向けた「ビッグディール」が労組の違法ストと暴力に直面したためだ。両社の労働組合だけでなく上級団体である民主労総金属労組、現代自動車労組まで一緒にストに出る態勢だ。造船「ビッグ2」体制構築に失敗する場合、韓国の造船業が崩壊しかねないという懸念も出ている。
現代重工業労組は29日まで会社の物的分割臨時株主総会が開かれる蔚山(ウルサン)市内の会場を3日にわたり占拠している。所属組合員が20万人に達する金属労組は「全事業所総スト」を掲げた。金属労組はこの日傘下労組に「進行中の交渉を中断し現代重工業株主総会阻止闘争に結集せよ」という指針を下した。現代自動車労組も「(現代重工業労組の)株主総会占拠座り込みに公権力が投入されれば全組合員の総ストと連帯闘争に出るだろう」と脅しをかけた。現代重工業は31日に株主総会を開き、会社を中間持ち株会社である韓国造船海洋と事業会社である現代重工業に分ける計画だ。その後韓国造船海洋が産業銀行から大宇造船海洋を買収する。