【社説】大統領の電話会談内容を流出すればどの国が相手にするだろうか=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.27 08:16
韓米首脳間電話会談内容の流出は経緯がどうであれ誤ったことだ。3級国家機密である首脳間電話会談の内容を暴露する場合に生じる国家的被害は言葉で表せないほど大きい。外交機密を流出する国をどの国が信頼して奥深い話をしようとするだろうか。自由韓国党のカン・ヒョサン議員の暴露に対して保守派の元高位外交官と同党議員も「国益を害する行為」と批判した事実をカン議員と韓国党は重く受け止めてほしい。自由韓国党側はカン議員の暴露をめぐり「政権の屈辱外交と国民扇動の実体を呼び覚ました公益情報提供の性格」とかばっているが、これは日和見主義的な解釈だ。
電話会談の内容を知らせた張本人が他でもなく外交機密の重要性をよく分かっているベテラン外交官という点も情けない。清廉と秘密厳守など公職社会の規律は厳重でなければならない。問題の外交官がカン議員との個人的学縁を理由に機密を流出しようとしたなら極めて深刻な事案だ。最近起きた公職社会、特に外交部の紀綱弛緩事件は一度や二度ではなかった。「しわだらけの太極旗」「“甲質(パワハラ)”大使」など、あってはならないことが相次いだ。この際に崩れた紀綱を必ず立て直さなければならないだろう。