韓経:【コラム】一度も経験してみたことのない政府=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.15 10:47
3年目である文在寅(ムン・ジェイン)政権で最も適応するのが難しいのは事実歪曲と荒々しい権力行使方式だ。政策成果を多くの国民の体感と異なって自画自賛したり、企業家など民間部門にまで検察権を過剰に発動して断罪するような場面の繰り返しは過去の政権ではめったになかったことだ。
論理の転倒、思考の単純さ、権力行使の妥当性を問うことに疲労感を訴える人が増えている。先週の文在寅大統領の就任2周年記念KBS対談は少なくない部分で首をかしげさせた。文大統領は韓国が「マクロ(経済)で大きく成功した」とし「OECD加盟国で高成長国」と強調した。投資・生産・輸出がともに急落し、1-3月期にマイナス成長し、ウォン相場が急落中である現実とかけ離れた診断だ。成長率もOECD上位を維持していたが文在寅政権になって中位圏に押し出されたのが「ファクト」だ。血税で高齢者短期雇用だけ大きく増やした事実上の粉飾統計と指摘されているところに「雇用事情が改善されている」としたのも同意し難い。30~40代の家長と青年が主軸である120万人の失業者はもどかしかっただろう。