救出の韓国人人質、劣悪な環境で1カ月間生活…「撤収勧告」マリも旅行
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.13 14:38
ブルキナファソを旅行中に武装勢力に拉致されて救出された韓国人のチャンさんは、1年半前から世界旅行中だったことが13日、確認された。欧州を経てアフリカに渡ったのは今年1月で、北アフリカのモロッコからアフリカ旅程を始めたという。チャンさんはセネガル・マリを経てブルキナファソに4月初めに到着し、現地武装勢力に拉致されたのは4月12日と確認された。チャンさんはブルキナファソでバスに乗って隣国のベナンに向かう途中、現地武装勢力に拉致されたという。姉と最後にカカオトークのメッセンジャーで連絡を取ったのは3月末だった。
チャンさんは早ければ13日(現地時間)にも入院中の仏パリの病院で退院する予定だ。健康に特に異常はないが、心理的な安定が必要で関連検査などが追加された。チャンさんは早期帰国を希望していることが確認された。崔鍾文(チェ・ジョンムン)駐仏韓国大使がチャンさんに会って状況を把握した結果、チャンさんの健康状態はそれほど悪くないという。
チャンさんが拉致されたブルキナファソ地域は「旅行自制」(黄色警報)地域。ブルキナファソは1960年にフランスの植民支配から独立した後、7回のクーデターが発生するなど国内情勢と治安が不安定な状態だ。全域が「撤収勧告」(赤色警報)地域だったが、2015年に情勢が一部安定し、マリなど国境北部4州を除いては黄色警報に修正された。チャンさんの次の行き先のベナンは旅行自制など勧告措置がなかった。