【社説】韓米の忍耐力をテストする北朝鮮の危険な賭博
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.05.13 13:08
北朝鮮宣伝メディアが韓国政府の北朝鮮に対する食糧支援推進を荒々しい表現で非難した。相次いだ発射体・ミサイル挑発にも対応を自制し、どうにか対話の糸口を見出そうとする韓国政府の努力に冷や水を浴びせる行為だ。北朝鮮の宣伝メディア「こだま」は12日「〔青瓦台(チョンワデ、大統領府)と韓国政府が〕人道主義協力事業をめぐって南北関係の大きな前進が実現したかのように大げさにはしゃぐのは民心に対する欺瞞」としながら「同族に対する礼儀と道理もない行為」と主張した。また「取るに足らない物々取引や人的交流のようなもので〔板門店(パンムンジョム)〕歴史的な南北宣言履行を間に合わせるべきではない」として「空虚な戯言と恩着せ行為をすることは、南北関係の新たな歴史を書いていこうという民族の志向と念願に対する愚弄」と述べた。
助けようとする側を非難する北朝鮮の言動は果たして食糧支援を受けようと思う意志があるかを疑わせる。北朝鮮に対する食糧支援が水面上に浮び上がったのは北朝鮮が2月148万トン程度の食糧不足が予想されるとして国際社会に向かってSOSを出したことに伴ったものだ。韓国政府は行き詰まっている韓半島(朝鮮半島)の情勢に突破口を見出そうとして食糧支援を推進してきた。北朝鮮がこれに対して呼応どころか、けちをつけたせいで政府も困難な立場に置かれた。