プーチンカードを誇示する金委員長、南北首脳会談は後回し
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.29 10:13
「外交的成果は合格、経済的成果はそれほど…」。北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の執権後初めてとなった露朝首脳会談(24~26日)に対して外交・対北朝鮮専門家が28日に出した評価だ。
2月末の2回目の米朝首脳会談が決裂した後、非核化交渉が膠着した局面で、露朝首脳会談は金委員長の最初の対外活動として関心を集めた。ロシアを選択したのは中国のほかに伝統的友邦を確保すると同時に、中露朝の密着を通じて対北朝鮮制裁の「亀裂」を狙った布石という分析が多かった。
峨山政策研究院の崔剛(チェ・ガン)副院長は「北が米国に対応し、中国やロシアと外交的な連合戦線を構築するうえで所期の成果を得た」と見方を示した。実際、プーチン大統領は25日の露朝首脳会談後の単独記者会見で「北朝鮮は国際法上(体制の)安全保障が必要だ」と述べ、金委員長の立場を代弁した。またプーチン大統領は中国・北京で開催された「一帯一路」首脳フォーラムに出席した後、27日の記者会見では「中国の習近平国家主席に金委員長との首脳会談の結果を詳細に説明し、韓半島(朝鮮半島)情勢について議論した」と明らかにした。金委員長の立場では米国にこれ見よがしに露中朝の密着を示したということだ。