<Mr.ミリタリー>韓半島の銃声は消えたが、北核の脅威は現実化(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.26 14:40
昨年4月27日に韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が板門店(パンムンジョム)で会ってから1年が経過した。北朝鮮の非核化を経て韓半島(朝鮮半島)の平和へ向かうための歴代級会談だった。暗黒の中で存在してきた金委員長が国際舞台に華麗に登場した瞬間だった。韓国国民の切実な希望と全世界の視線が集中した。非核化の過程と目標に対する文大統領と金委員長の理解の違いはあったが、とにかく非核化には共感した。その代わり北朝鮮を支援することにした。しかし北朝鮮の非核化は依然として入口で止まっている。状況は難しい。成績表はみすぼらしい。その間、韓半島が以前より安全になったのかも疑問だ。
この1年間、北朝鮮の非核化に関連して南北の首脳が3回会い、米朝首脳会談も2回行われた。歴史的に特定の安全保障事案をめぐり首脳会談がこれほど多く行われた事例は少ない。そのような努力による成果といえば2つほど挙げられる。一つは北朝鮮の核実験と弾道ミサイル発射の中断だ。トランプ大統領が自身の成果とする部分だ。もう一つは韓米朝首脳がお互い何を望むかを把握した点だ。交渉の条件が表れたという意味だが、限界線も同時に認識した。