【グローバルアイ】対北朝鮮食料支援、非核化につなげるには=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.16 15:03
3回目の米朝首脳会談開催を仲裁しようとしていた韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領は先週、トランプ大統領と金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長の双方から剣突を食うことになった。トランプ大統領には「3回目の会談を急げば正しい合意ができない」という言葉を聞かされ、金委員長からは「差し出がましい仲裁者の振る舞いをするな」とまで言われた。しかしさらに大きな問題は、我々には不動の姿勢である2人を動かす独自のテコがないという点だ。
文大統領が現在使用できるカードは食料を含む対北朝鮮人道的支援しかない。11日の韓米首脳会談でトランプ大統領が開城(ケソン)工業団地・金剛山(クムガンサン)観光の再開は「適切な時期でない」と一線を画したが、食料など対北朝鮮人道的支援には「OK」サインを出したからだ。韓米が今後ワーキンググループの協議を通じて出す細部案によっては、南北首脳会談はもちろん、非核化実務交渉の再開を引き出す余地が生じた。