【時視各角】「沈黙の殺人者」に対抗した潘基文氏=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.15 15:21
インターネットの検索ウィンドウに「airvisual.com」とタイプしてみてほしい。世界主要都市の「空気の質(AQI:Air Quality Index)」ランキングとPM2.5(微小粒子状物質、直径2.5マイクロメートル以下の粒子)の濃度をリアルタイムで見ることができる。4月13日午後3時30分現在、空気汚染度1位は中国の瀋陽(PM2.5:140マイクログラム/立方メートル)だ。3位北京(120マイクログラム)、6位成都(67マイクログラム)、11位杭州(34マイクログラム)、13位武漢(39.5マイクログラム)、18位広州(30マイクログラム)、25位重慶(27マイクログラム)、29位上海(30マイクログラム)だった。ソウル(42位、17マイクログラム)よりも空気が悪い中国の都市が8カ所だ。東京の場合は世界61位(13.5マイクログラム)。空気は地球の上空で国境を越えて移動するので汚染の順位が随時変化する。そうした点を勘案しても、airvisual.comの科学技術的データは中国の空気汚染度が非常に高いことを示している。
したがって「韓国の粒子状物質が中国から飛来したものか十分な根拠があるのかどうか分からない」という、1カ月前の中国外交部の陸慷報道官の発言は覇権国の傲慢が感じられるおかしな声だ。中国・韓国・日本は北半球の中緯度(北緯30~60度)に位置する国々だ。この地域では西から東に自転する地球の性質上、偏西風が吹く。西から東に風が移動するのだ。