【中央時評】「私は親日派の子孫か共産主義者の子孫か」=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.12 07:32
この地には2つの大韓民国が共存する。臨時政府樹立以降の100年を見る視点は陣営と理念によって両極端に分かれる。韓国の近現代史を成就と光栄の旅程と見る集団がある一方、不正と恥辱の歳月と見る集団がある。経済的な繁栄を自負する陣営には産業化保守勢力がいて、親日と独裁を批判する陣営には民主化進歩勢力が布陣する。
進歩を標ぼうする文在寅(ムン・ジェイン)政権は独立運動家、民族主義者、民主化運動の脈を継承すると自負する。3・1運動と独立闘争はもちろん、4・19革命、5・18民主化運動、6月抗争と「ろうそく革命」にいたるまで、すべて自分たちの陣営のおかげだと美化される。保守は「親日→独裁便乗→反北冷戦→産業化既得権層」という冷笑的なフレームに入れて排斥の対象だ。数日前、文大統領は臨時政府100周年を振り返りながら「特権と反則の時代を終わらせるべき」と述べた。これは「親日と独裁、いんちきな保守勢力を清算することこそが革命の完成」という彼の所信と通じる。文在寅政権2年のシーズン1が積弊清算だったなら、シーズン2は歴史工程であることを予告する。100年間の親日の痕跡を探し出し、自分たちの基準で正義の歴史に正すという意味だろう。