追い込まれた金正恩委員長…北朝鮮経済が揺れている(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.11 16:17
毎年、北西から季節風が強く吹く12月-3月には北朝鮮の難破船が日本の海岸に押し流される。日本海上保安庁によると、昨年、北朝鮮の漂流漁船は200件を超え、過去最多だった。1年前(130件)に比べて70%増えた。こうした悲劇は水産物の輸出が黄金の卵を産んだからだ。北朝鮮の漁獲量は2011年の69万トンから2016年には100万トンに増え、うち90%が1億5000万ドルで中国に輸出された。北朝鮮漁民は古い木造漁船に乗って大和堆漁場など遠海での「漁労戦闘」に向かう。
不思議なことに1月15日以降、北朝鮮の幽霊船舶に関する日本メディアの報道が途絶えた。強い北西風にもかかわらず80日以上も難破船が流されてこないという。専門家は2つの背景があるとみている。まず、対北朝鮮制裁で水産物の販路が封鎖されたのだ。輸出拠点だった琿春と丹東からは北朝鮮の海産物が消え、密輸されても安値で取引されるという。選別作業がないうえ、鮮度など品質も落ちるからだ。また石油の輸入が減り、漁船用燃油の供給も難しくなった。対北朝鮮制裁が死の操業を遮断したのだ。