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駐韓米国大使「米朝交渉は失敗でない」…日本で「韓米同盟はリンチピン」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.06 09:53
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ハリー・ハリス駐韓米国大使が5日、「2回目の米朝首脳会談で両国は合意に至らなかったが、決して失敗したのではなく、問題解決のための進展を遂げた会談だった」と評価した。

ハリス大使はこの日午後、東京赤坂の在日米国大使館で開かれた記者懇談会で、「今回の首脳会談を通じて北朝鮮が米国の立場をはっきりと理解することになった」と述べ、こうした点で決して失敗ではなかったという見解を示した。

 
◆「ボールは金正恩委員長に」

ハリス大使は「北朝鮮が望むことはシンプルだった。寧辺(ヨンビョン)地域など核施設の廃棄を約束する見返りに経済制裁を直ちに解除してほしいというものだった」と説明した。続いて「米国が北朝鮮の要求を受け入れたとすれば、北朝鮮はすべてのミサイル、大量破壊武器とそれを生産できる能力をそのまま置くということであり、その場合、韓国や日本など域内が安全にならない」と話した。

ハリス大使は「ボールは確実に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)委員長に渡った。北朝鮮はもう米国の立場をはっきりと理解することになったし、選択をしなければいけない。そのような点でハノイ会談は決して失敗ではない」と主張した。また「交渉の扉は開かれている」とし「韓国の文在寅(ムン・ジェイン)大統領と共に北朝鮮の非核化のために説得を続けている」と伝えた。

◆「米韓同盟はリンチピン…米韓日は緊密な連携を」

ハリス大使は改めて韓米同盟を「リンチピン(linchpin)」と述べた。リンチピンは同盟の核心軸を表現する時に使う言葉だ。ハリス大使は「韓米同盟は韓半島(朝鮮半島)と域内の平和と安全を支えるリンチピンだ。来週ホワイトハウスで予定された韓米首脳会談で、最近の北核状況と両国間の懸案が深く議論されるだろう」と伝えた。

昨年末から今年初めまで続いた韓日間「レーダー葛藤」についても「同盟間の協力は米国が設定した(戦略的)目標を達成するうえで重要だ」とし、北東アジア地域で韓日米3カ国が緊密に協力関係を維持する必要があると述べた。

ハリス大使は「韓国でも日本の積極的な介入なしに経済や安全保障部門の重要な問題を解決することはできない」とし「トランプ大統領も韓国が日本と良い関係を維持することが米韓日すべてに利益になると話している」と説明した。

韓米合同軍事演習が減る状況については、対北朝鮮抑止力の低下を心配する必要はないとの立場を表した。ハリス大使は「在韓米軍と韓国軍はいかなる脅威にも対応する態勢ができている」と語った。

◆「文大統領の新南方政策、米国のインド太平洋戦略とつながる」

この日の記者懇談会には中国を狙った「自由で開かれたインド太平洋(Free & Open Indo-Pacific)」戦略を議論するために集まった韓国、日本、中国、インドの米国大使が出席した。

ハリス大使はこの席で文大統領の新南方政策にも言及した。ハリス大使は「米国は過去70年間、インド太平洋地域で経済的繁栄に向けて開放と自由を増進するための努力してきた。文大統領の新南方政策は確実にいくつかの面で我々のインド太平洋戦略と軌を一にする」と述べ、この部分でも韓国と緊密に連携するという考えを明らかにした。続いて「米国のインド太平洋戦略は、周辺国が独立的で、どの国も衛星国になってはいけないという米国の信念に基づく」と話した。

◆「中国と偶発的衝突ないよう協議」…中国の記者だけ呼ばれず

この日の会見に出席したハリス大使とハガティ駐日大使、ブランスタッド駐中国大使、ジャスター駐インド大使は異口同音に南シナ海を含むインド太平洋地域で「航行の自由」が保障されるべきだと述べた。また「自由で開かれたインド太平洋」戦略は米国が推進する核心戦略であることを強調し、中国と偶発的な衝突がないよう緊密な意思疎通チャンネルを稼働するなど努力もしていると伝えた。

一方、この日の記者懇談会には韓国、日本、インドの3カ国の記者だけが参加し、中国の記者は呼ばれなかった。

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