韓経:日本では合法、韓国では違法…遠征治療に向かうがん患者
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.04 09:12
規制などに阻まれ韓国国内では禁止された治療を受けるため海外に出て行く末期がん患者が増加している。患者の体から採取した免疫細胞などを培養した後で再び体内に入れる細胞治療は韓国では違法だが日本など海外では認められているためだ。その上診療費が数千万ウォンから数億ウォンに達し患者の負担も大きくなっている。
医療界によると、日本を訪れる韓国人がん患者は年間1万~2万人に達すると推測される。彼らが日本で受ける各種治療費用は数百万ウォンから数千万ウォンに達する。韓国のがん患者が日本で使う治療費だけで2000億ウォンを超えるだろうと業界では把握している。バイオ企業イミュニスバイオの関係者は「日本のクリニックを通じて韓国人患者らを対象にNK細胞治療剤『MYJ1633』施術をしている。1回の治療に4000万ウォン以上かかるが求める患者が増加している」と話した。
日本だけでない。マレーシアのような東南アジアの国に行く患者も少なくない。神経内分泌腫瘍を治療する放射線ミサイル治療が韓国では禁止されているがマレーシアでは認められるためだ。日本と東南アジアなどで受けられる各種細胞治療と核医学治療はすべて韓国の医療技術でもできることだ。医療法などが過度に厳格で規制障壁が高く、がん患者が国内でしっかりとした治療を受けられないという批判が出ている。