全斗煥政府、大韓航空機爆実行犯の金賢姫氏を大統領選挙前にソウルへ移送しようと試みも
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2019.04.01 07:59
1987年11月29日、北朝鮮が起こした大韓航空(KAL)858機爆破事件の実行犯、金賢姫(キム・ヒョンヒ)元工作員を当時全斗煥(チョン・ドゥファン)政府が大統領選挙政局に活用しようとした情況が明らかになった。31日、機密解除された30年前の外交文書には事件の実行犯である金賢姫氏を当時大統領選挙前日である12月15日まで韓国に移送するために韓国外交部が行った交渉の過程が具体的に記されている。
この爆破事件で韓国人乗客93人や外国人乗客2人、乗務員20人など115人全員が死亡した。韓国人乗客のほとんどは中東勤務を終えて帰国の途についた勤労者だった。この事件は金正日(キム・ジョンイル)総書記の指示で翌年予定された1988ソウル夏季オリンピック(五輪)を妨害しようとした工作ということが分かった。
外交部は31日、関連内容が含まれた外交文書1620冊(25万ページ)の原文を一般に公開した。外交部は毎年30年が経過した外交文書を一般に公開してきた。今年は大韓航空機爆破事件およびソウル五輪関連外交文書が含まれた。