【社説】「天皇の訪韓を希望」…韓日関係改善のきっかけに
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.03.30 10:18
鳩山由紀夫元首相が「5月に即位する新天皇が韓国国民の歓迎の中で訪韓する機会が生じることを強く望む」と述べた。鳩山氏は昨日、ソウルで開かれた討論会「韓日関係:新たな百年を模索する」に出席し、「(天皇が)韓国の国民に接する時、日韓関係は大きな進展を遂げることになると確信する」とし、このように明らかにした。鳩山氏は欧州石炭鉄鋼共同体(ECSC)を経て今日の欧州連合(EU)が形成された事例に言及し、「ASEAN(東南アジア諸国連合)+韓日中」が参加する「東アジア不戦共同体」の創設も提案した。和田春樹東京大名誉教授も行事で「日韓関係を改善して正常に維持・発展させることが今ほど必要な時はない」と強調した。2015年に西大門(ソデムン)刑務所を訪問し、ひざまずいて謝罪の意を表した鳩山氏と和田教授は代表的な知韓派だ。史上最悪の韓日関係の突破口をどうにかして見いだすべきという切迫感から出てきた日本の知識人の苦言に韓日政府は耳を傾けなければいけない。現実的な困難があるだろうが、天皇の訪韓と東アジア不戦共同体の創設について真摯に議論してみるのがよい。
ハリー・ハリス駐韓米国大使も27日、「韓日関係が良くてこそ米韓日3者にもメリットがある」というトランプ大統領のメッセージを伝え、韓日関係の改善を促した。韓日葛藤に過去2年間沈黙してきた米国までが現状況を深刻だと判断して声を出し始めたのだ。